Puchinya「はちおうじ子ども食堂」の学生さんたちとであったのは、八王子で開催されていた朝市でした。
朝から元気な声で、Puchinya(ぷちにゃ)というウェットスーツ生地でできたねこをモチーフにしたバッグやコインケースを売っていました。

いろいろ話をしていくうちに、それの商品が東日本大震災の被災地である石巻のデザイナーさんが考え、地元の仮設住宅に住むお母さんたちが手縫いでつくっているものだということ、そして、その売上は、石巻で作っている人たちに送られ、売っている本人たちにはほとんど残らないものの、石巻の人たちのプロジェクトに共感して学生の皆さんが頑張っているということを知りました。

私は、学生さんたちが自らの意思でやっているということが素晴らしいと思い、思わず「こぷらす」で販売させてもらいたいとその場でお願いしました。
ちょうど「こぷらす」の来客者層を若い人にも広げたいと考えていましたし、その点でも良いパートナーシップが組めるのではないかと思いました。

それから話がとんとんと進み、1ヶ月もしないうちに「こぷらす」で販売することとなりました。
販売が決まった際に、販売する商品のセレクトとディスプレイは、全面的に学生の皆さんにお任せすることにしました。

販売スペースの大きさだけお伝えして約2週間。商品のお預かりの日に、ディスプレイとそのコンセプトをプレゼンテーションしてもらいました。
正直、予想していた以上にコンセプトもしっかり丁寧に考えられていて、しかも100均をいくつもまわって、材料費を抑えつつ、アイデアでカバーするというディスプレイを考えて作ってきてくれました。実にすばらしく良いもの、面白いもので、驚きました。

これまでも学生インターンの人たちと一緒に仕事をすることがありました。その学生さんたちも”考える力” と “実行する力” があり、私自信が勉強になり、良い刺激をもらい、貴重で面白い経験をさせてもらいました。

今回の学生さんたちも同じでした。
かなり真剣に考えてくれたそうで、「これまで朝市で売る時にはどうディスプレイするかなんてことは考えたこともなかった」と言っていました。
「面白かったし、次はこうしてみようと思った。」とも言っていました。
1ヶ月ほど前の小さな偶然の出会いから始まったことですが、お互いに良い刺激になったように思います。

「はちおうじ子ども食堂」の学生さんたちは、”食を取り入れた居場所づくり” のボランティア活動をしていることもあって、社会への意識がとても高く、意欲的、前向きに、どんどん進んでいく力強さとしなやかさをもった人たちでした。
こういう若い世代の人たちと出会い、一緒に何かができることは、本当にワクワクします。

4月10日(日)に「こぷらす」で開催する『ねこフェス』。彼女たちとの最初の一歩です。

 
Puchinya

「はちおうじ子ども食堂」
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