こぷらすでは、この6月からフェアトレードの商品を扱うことにしました。

それらの商品を見て触れて、知ってもらうことで、「こんな良いものが発展途上国にあって、それを作っている人たちがどんな状況にあるのか」ということに興味を持ってもらえるちょっとしたきっかけ作りになればと思っています。フェアトレード商品から世界に目を向ける… そんな感じです。

発展途上国での作物や製品ということで、「不当な価格での取引」「取引ルートが整っていない(何らかの理由で取引ルートを構築できない)」など、いわゆる先進国のビジネスと異なる背景があったりします。
そのような中で、フェアトレードにおける「支援」というのは、「人々がその商品を買うこと」ではなく、その前の段階の「価値のあるものに育て、市場ルートにのせ、ビジネスとして成り立たせること」ではないでしょうか。(もちろん、買うことも支援にはなるんですけど… )
市場に出てからも、より良いもの、価値のあるものに改良され、それが価値相応、より高い値段で取引され、生産者はもとより、「支援」をした人や団体にとっても利益につながることが大切なのではないかと思うのです。
ボランティアもそうですが、資金が自力で稼げなければ、安定した継続的な支援活動ができない、つまり、フェアトレードにかかわる人も儲けないとその活動が続けられません。

「NPO団体が儲けてはいけない」「ボランティアは無償で奉仕が美徳」のように言われるのは、どうかと思います。
無償は無責任を招き、財源がないのは継続できない… 働く人だって、志だけでは長続きしないものです。生活していかないといけないですし。

すでに市場にでたフェアトレード商品はもう他の商品と同じ。気に入れば買う、そうでなければ買わなくていい。私はそう思います。
願わくば「こんなんあったらいいなぁ」「これのここがこうなっていたらいいのになぁ」の声が生産者に届けられればいいですね。

フェアトレード商品との出会いから、何かを感じる… 更に欲張ると、何かの行動にうつす、あるいは、その後の生き方、考え方に何らかの影響を与える… そんなことができたらとも思いますが、その先はそれぞれの人にお任せです。

フェアトレード商品